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20250215 秘密基地「らぼる」File.27

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2025/02/16

「らぼるっていろんな人と関われて、やりたいことを実現できるところがいいところですよね。その良さを活かしつつ、やりたいことを見つけられるような授業設計ができるようになると、もっと良くなると思います!」

秘密基地「らぼる」隊長のすぎさんこと杉山です。
2024年度、秘密基地「らぼる」の前身であるチーム作り講座から、約10年以上授業でのあだ名は「おすぎ」でした。ただ、40歳を超えて、そろそろ「おすぎ」では恥ずかしいかなぁと思い、「すぎさん」と呼んで欲しいと言いましたが…残念ながらあまり定着せず、結局「おすぎ」と呼ぶ生徒ばかりで…来年度の秘密基地「らぼる」では「すぎさん」を貫くか「おすぎ」に戻すか目下悩みの種です(笑)

さて、27回にわたる「らぼる」の授業も2/15(土)で幕を閉じました。
今年度は10年以上授業を実践してきて、初の試みである2展開、つまり4時間連続の授業でしたが…まぁキツかったです(笑)
もうなんというか毎週土曜日は修行の日でしたね。さらに、だいたい土曜日の午後は部活か会議か学校説明会か…落ち着くのは夜になって、朝ごはんも昼ごはんも食べられない日もしばしばでした。
そんな、修行のような一年間でしたが、だからこそ見えてきたものもありました。
特に、1展開目のクラスと2展開目のクラスで全然雰囲気が異なるということ。もちろん、これまでの正課の授業で実感していたことですが、それにしてもこれだけ場が変わるというのは、正直想定していませんでした。
しかし、「らぼる」のような柔軟性の高いカリキュラムだったからこそ、その雰囲気の差が顕著だったと感じますし、私たち自身も場づくりにおいて見直す点がたくさん出てきました。

また、新型コロナウィルス感染症蔓延や新カリキュラムへの移行期の都合上、この数年同学年のみを対象とした授業でした。久しぶりに異学年がそろった授業は、先輩にとっても後輩にとってもその関係性づくりに新たな一石を投じたようでした。
特に後輩たちからは、部活動などに所属をしていないと先輩たちと関わる機会が無かったため、部活のような授業、第二のクラスのような授業と言ってもらいました。
あわせて、運営メンバー(外部人材)もガラッと変わり、これまで以上に多世代のメンバーが揃い、なおかつこれまでを知るメンバーもいて、とにかくこの運営メンバーに支えられた一年でした。2展開の授業は、今年度のメンバーだったからこそ乗り切れたと言っても過言ではありません。

そして、何よりこの一年私自身が博士課程の2年目で、研究を本格的にスタートさせました。
1学期が終わるころまでは、暗中模索の研究でしたが、夏のゼミでの発表、オーストラリア語学研修での自分と向き合う時間、そしてその後のゼミ合宿を経て、「自律性支援(Autonomy support)」が研究の鍵概念と定まりました。
そこからの半年は文字と向き合うことが続き、特に学会発表と論文投稿が重なった10月は、食べても食べても痩せる「論文ダイエット」の時期を過ごしましたが(笑)、それを経て2024年度はなんとか4本の論文(1本は3/31〆切のため執筆中ですが…)をカタチにすることができそうです。
その過程で、私の稚拙な文章に毎回毎回手厳しくも愛のある指導をしてくれた指導教諭と指導教諭の教え子の教授、そしてゼミの仲間たちには感謝してもしきれません。
現在、とある学会に投稿した論文が結果待ちです。この論文がもし採択していただけたら…秘密基地「らぼる」も新たなステージに向かえそうです。何より、協力してくれた生徒と運営メンバーに顔向けができそうです。

さて、前置きがやたら長かったですが…
2024年度秘密基地「らぼる」最終回は、プロのファシリテーターとして「らぼる」を支えてくれた社会人枠3代目の「ひろき」のスペシャルな振り返りの場でした。
何がスペシャルかって!?それは、一見スペシャルと感じないふつうの場づくりながら、そのふつうがしっかり計算されて、ゴールに向かう、そんなふつうのスペシャルです。
どのように2024年度を終えられるのか、正直未知数でした。また、2025年度以降につなぐためにも、本日はとっても大事な日でした。
しかし、それらのオーダーにすべて答えてくれたひろきの場づくりは…なんというかパーフェクト!!それがまた、スペシャルにもパーフェクトにも見えないところが、よりひろきのすごさを物語っていました。
特に、全体の授業の構成(流れ)はもちろん、最後のらぼるのレビュー、運営メンバーのレビューの設計は、なんというか圧巻でした。
たぶん、構成としてはシンプル(ふつう)なんです。でも、だからこそすごすぎるというか…これはなかなか文字では伝わりきらないので、一度ひろきの場づくりを体感していただくことをおススメします。
私は10年以上前にひろきと出会い、いつか一緒に場づくりをさせてもらいたいと、ひろきの場づくりに惚れ込みました。そして、その機会が2024年度訪れ、「らぼる」の最終回でその場を創ってもらえたことで、間違いなくターニングポイントとなる日だと確信しています!

さて、しかし「らぼる」も運営メンバーも生徒も発展途上です。おかげさまで、次年度もっとこうしたい、もっとこういうところは直さなきゃ!もたっぷり出てきました。
ただ、10年以上同様のコンセプトとで授業をしてきて、いまだにこういうことが思える場を継続して持ち続けられていることは、とっても幸せなことなんだぁなぁと痛感しています。そして、やっぱりそれは、卒業生を中心とした運営メンバーの存在がいてくれるからこそ、成り立っているんだなぁと思います。
一時期、この授業を閉講しようと考えたこともありました。だって、正直負担だし、なぜやっているんだろうと悩んだ時期もありました。
でも、そういう時期も乗り越えて、また新たなステージに立てているんだとも感じています。

「継続は力なり」

10年以上も継続していると、さすがに多少は説得力がありますかね!?
そして、これから何歳になってもどんな立場にたっても、もし教員を辞めても…こういう場づくりはずっと継続していきます。
秘密基地「らぼる」のコンセプトは“スキをカタチにする!”です。そして、その場にいるみんなが“きょうえんしゃ”になろうです。きっと、私がただただやりたいことをカタチにしている、それが前身のチーム作り講座であり、秘密基地「らぼる」なんでしょうね。

さて、今後秘密基地「らぼる」はどうなるのか!?
あっ、ちなみに秘密基地「らぼる」出身のスーパー女子高生が、本日の授業後にまたまたすごいことをやってのけました。通称SASAKAMAの4人の女子高生の今後にも期待しつつ、2024年度秘密基地「らぼる」の秘密活動はこれにてお開き!
また、お楽しみに~

※秘密基地「らぼる」の見学は、何回かの授業を除いて、いつでも大丈夫です!ご興味をお持ちになった方は、ぜひご一報ください。その際、「きょうえんしゃエチケット」を熟読のうえ、“きょうえんしゃ”としてお越しいただけると幸いです。

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【1時間目】
●一言チェックイン(気持ちを写真から選ぶ)
●らぼるを思い出す
●らぼるを振り返る
●らぼる物語を語る
【2時間目】
●らぼるのレビューをつくる
●運営メンバーへのレビュー
●運営メンバーから一言

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